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　すでに皆様、誰もが感じていらっしゃることと思いますが、このところ、世界が日本が、国際的にも、政治的にも、社会的にも、経済的にも・おかしくなってきております.さらに私たちの住むこの地球そのものにも、巨大地震、異常気象等、大きな変化が起きております。記憶に新しいところでは、２０１１年３月１１日の東北大地震、大津波、そして原発事故がそれを象徴しております。私達、人の一生はせいぜい１００年・・地球や宇宙の年齢からみれば、ほんの一瞬です。地球の年齢４６億年は、距離に換算し１億年を１kmと考えると４６km、つまりマラソンの距離と同じくらいになります。それに比べて人の一生１００年は・・１mm、・・・たったの１mmにすぎません。人間、どんなに頑張ったところで地球や宇宙にかなうわけありません。歴史の長さが違うわけです。もっともっと謙虚に自然界に対峙すべきであると思います。そう考えると、たった１mmの人生それだけに、後悔しないようより良い人生でありたいものです。「家」はその、「より良い人生を全うする為の器」・・と考えるべきではないでしょうか。子供が安心して、伸び伸び育って行ける空間。家族が団らんできる・・ほっとできる憩の空間。年寄りがゆったりと、安らぎを持って過ごせる空間。地域社会と融合し、調和のとれた生活を営むことの出来る空間。もちろん、地震などの自然災害や、さらに、懸念される人為的災害の数々に強固な家であるべきこと・・は言うまでもなく、外観のデザインやインテリアのデザイン、質感と・・素晴らしいに越したことはありません。「家」を欲しいと思うご家族、ご家庭から見て「家」は、皆で考え協力して造り育てていくべきものではないでしょうか。「家」は「家族を守り、家族が生活を営む器」です。大事なことは、その「家」の中でお年寄りが、夫婦が、子供たちが互いにどんな風に関わって、どんな風に暮らしていくかだと思います。
「家」は造って終わりではありません。そこから「住む」という行為が始まります。幸いなことに私共の職人さんは、基礎屋さん、左官さん、大工さん、建具屋さん、ペンキ屋さん、内装屋さん、電気屋さん、水道屋さん・・・すべて永くお付き合いしていただいている方ばかりです。なかには４代、８０年に渡って一緒に仕事をしている方もおります。いつまでも御客様のフォローをさせていただく・・・これを、モットーの一つにさせていただいております。サラリーマン時代、オフィス・病院・銀行・アパート・超高層ビルの設計や工事を経験してまいりましたが、静岡に戻ってからは住宅や店舗を主体とし、新築からリフォーム、こそくり仕事の設計から施工まで手掛けてきております。二代目として弊社を引き継ぎ、永年家造りに携わってきて、良かったと思える事が一つあります。それは「家」を造らせていただく過程で、色々な皆様とお会いでき、色々なご家族・ご家庭と御付き合いでき、色々な人生を勉強させて頂けるということです。会社員さん、商店主さん、運転手さん、職人さん、小・中・高・大学の先生、公務員さん、お医者さん、お巡りさん等・・・。或いは、夫婦二人のご家族、お年寄り二人だけのご家族、二世帯・三世帯で住むご家族・・・。打ち合わせに訪問させていただいた折、お年寄りや子供さんが目を輝かせて話しかけて来られるとき、本当に私も幸せを感じます。「家族全員参加の家造り・・・」、「住めば住むほど、味の出てくる家造り・・・」を目指していきます。人生１００年、一生の間にどれだけ良い思い出を残せるか・・・だと思います。「良い思い出を残してくださる家造りのお客様」に感謝しつつ、これからも永いお付き合いが出来ますよう、スタッフ一同と共に精進していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。